IT専門の転職支援サイト・拉勾網がこのほど発表した「2016IT関連企業の生態白書」によると、北京、広東省、上海、浙江省は、今年、IT産業従事者が最も密集していた地域で、全体に占める割合は7割に達する。また、IT企業で最も多いのはeコマース系、ライフサービス系、企業サービス系だ。北京日報が報じた。
IT企業をジャンル別に見ると、現在、中国のeコマース系が最多で、以下ライフサービス、企業サービス、金融、文化娯楽と続く。
地域別では、人員の流動データを見ると、北京、上海、広州、深セン、杭州、成都の6都市の流入が流出を上回っており、うち、北京、上海、深セン、広州の4都市は、IT系人材が最も集まりやすい場所となっている。
同白書によると、16年のIT産業の従事者を見ると、男女の割合が66:34と、男性のほうが断然多かった。年齢別に見ると、21-25歳が32.9%を占めている。最も人材不足となっているのは、依然として技術系のポスト。過去1年、IT産業従事者の自社の福利厚生に対する満足度は2.79点(5点満点)にとどまっている。また、求職者の給与や福利厚生に対する重視度を見ると、ボーナスと手当が最も注目の的となっている。意外だったのは、多くの従事者が社会保険(年金保険、医療保険、失業保険、労災保険、出産保険、住宅積立金)よりも、「週休2日」や「フレックスタイム制」などを重視している点だ。つまり、IT産業従事者が、自分の時間や家族と過ごす時間を一層重視するようになっているということだろう。
(人民網日本語版)
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