「ネットカフェ難民」とは、定住する住居がなく、寝泊まりする場としてインターネットカフェを利用する低所得者のことを指す。新宿を例にすると、家賃は1ヶ月約10万円で、付近のビジネスホテルに泊まると1日1万5千円はかかる。一方、ネットカフェならナイトパックでわずか2400円ほど。日本経済は低迷を続けているのを背景に、「ネットカフェ難民」が急速に増加し、そのような人をサポートしようと、ネットカフェはさまざまなサービスを提供している。例えば、30日以上宿泊すると、料金が1日1900日になり、さらに住民登録もできるネットカフェまである。また、郵便物の受け取りをしてくれたりするネットカフェもあり、家に住んでいるのと変わらないレベルだ。私も日本のネットカフェでナイトパックを利用したことがあるが、なかなかの環境で、シャワールームもあり、そこにはシャンプーやタオルまで置かれていた。実際には、ほとんどの客がインターネットを利用するために来ているのではなく、7割はそこに「定住」している。
久美子さんもネットカフェに住んで2年になり、彼女にとって職場復帰は考えたくもないことだ。彼女の話を聞いていて、女優は「夢」ではなく、絶望の生活の中でただ一筋の光を求めているのだと感じた。彼女の言葉を借りるなら、「万が一スカウトされたら、私の生活はもう何の不自由もなくなる」。38歳でスターになるというのはほぼ不可能に近いことだ。
女性の場合、結婚したとしても「安泰」とはいかない。現在、日本では男性の収入だけで家族を養うのは難しく、女性もアルバイトせざるを得ない状態だ。田代佳子さん(37)は普段、息子が幼稚園に行っている時間を利用して、スーパーで4-5時間アルバイトをしている。1日に稼げるのは4000円ほど。「そんなに大変なのに、なぜ夫に文句を言わないのか?」と聞いてみると、佳子さんは苦笑いしながら、「言っても無駄。結局しなければならないのだから、わざわざケンカになるようなことは言わないほうがいい」と答えた。さらに切ないことに、佳子さんは、夫が浮気をしていることをずいぶん前から知っているという。それでも離婚しないのは、シングルマザーとして生活していくのはとても大変だからだという。
日本が「男性社会」であることは、若者に子作りを奨励するため、日本では男性も育休を1年間申請することができるにもかかわらず、実際にそれを取得する人はほとんどいないことからも分かる。日本の女性数人を取材したところ、「実際に育休を取った男性は聞いたことがない」と声を揃えた。もちろん「特例」もあり、東京で出会ったメディア関係者の秋田さんは、「育児休暇を経て仕事に復帰したばかり」と話した。「確かに少ない」とする秋田さんは笑いながら、「僕は妻を尊重したい。彼女は外資系企業で働いていて、自立している。彼女には家庭を理由に自分らしさを失ってほしくない。でも、日本のほとんどの男性にとっては、家の事は妻がするというのが鉄則。日本はやっぱり男性社会」と語った。
(人民網日本語版)
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