中国北京で17日開催の「第240回中国工学・科学技術フォーラム、2016年中国地熱国際フォーラム」を取材した記者によると、中国はすでに比較的整った地熱資源の開発・利用技術体系を確立し、地熱の直接利用量が世界最大となった。中国では2020年までに、非化石エネルギーが一時エネルギー消費に占める割合が現在の12%から15%に上昇し、なかでも地熱資源が規模拡大に大きく貢献する見通しだ。その時点で、中国の地熱冷暖房面積は16億平方メートル、地熱発電設備容量は53万キロワット時、標準炭代替可能量は7210万トン、二酸化炭素排出削減量は1億7700万トンに上る見込みで、中国のエネルギー構造調整、省エネルギー・排出削減、環境改善にとって重要な意義を持つ。
地熱は、再生可能クリーンエネルギーの一種。中国の地熱資源は豊富で、資源量は世界全体の約6分の1を占める。「第12次5カ年計画」(2011-2015年)の完了時点で、中国の表層地熱エネルギー冷暖房面積は3億9200万平方メートル、中深層地熱暖房面積は1億200万平方メートル。なかでも京津冀(北京市・天津市・河北省)は、「第13次5カ年計画」(2016-2020年)の期間に中国の地熱開発の中心地となる予定だ。統計によると、2015年末時点の京津冀地域の地熱冷暖房面積は1億3000万平方メートル、標準炭代替量は年間380万トン、二酸化炭素排出削減量は980万トンだった。
(チャイナネット)
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