近年、多くの中国企業がラテンアメリカに進出しており、企業数は現時点で1500社、31の国に及んでいる。中国企業はラテンアメリカ市場の深耕を重視し、現地生産を進めるとともに、高品質中国製品を供給し、現地で称賛されている。ブラジル外交部科学技術部門幹部のクルーズ氏は「中国企業の先進技術はラテンアメリカに多くのメリットをもたらす」とし、今後の中国・ラテンアメリカ経済貿易協力に自信を示した。
高品質中国製品の同地区での認知度は高まるばかりだ。同方威視ブラジル法人の陳雍健・総経理は「リオ五輪で使用された200台以上の安全検査設備はすべて同社が製造したもので、一部はパラリンピックでも継続使用されている」と胸を張った。
近年、ラテンアメリカ諸国では新エネ自動車が注目され始めており、2012年にはBYDが傘下の主力ブランドの電気(EV)バスを同市場に持ち込んだ。ブラジル、コロンビア、ウルグアイなどでは、EVバス、タクシーが運行開始からすでに3年が経過した。アルゼンチン、メキシコなども入札が始まる予定で、メキシコシティだけで100台の購入を計画しているという。
中国企業はラテンアメリカ市場の深耕を重視し、現地生産を進めている。現地化は同地区に技術をもたらすだけでなく、現地で多くの雇用機会を創出する。同方威視は近年、ブラジル、アルゼンチンなどで現地法人を開設し、「3つの現地化」実現に尽力。従業員は現地採用、製品は現地で原材料を調達、部品は現地生産、技術移転を進めながら協力を強化する。同方威視ブラジル法人の現地スタッフは従業員全体の80%を占める。
BYDは2014年にブラジルで大型バスの車台工場を設立。地元メーカーと現地モデルの開発製造で提携を始めた。同社は、より多くの新エネ技術をブラジルに導入し、太陽電池モジュールの現地供給を可能にするために、太陽電池モジュール工場を建設中だ。計画では2017年に量産開始、現地で400件の雇用を創出する見込みだ。
中国水電建設集団が建設し、今年4月から本格稼働しているコカ・コード・シンクレー水力発電所はエクアドル全体の3分の1の電力需要を賄う。建設にあたって、中国企業は世界最先端の技術をもたらしたうえ、1.5万人の雇用を創出した。
中国企業のラテンアメリカでの功績は現地で称賛されている。8月末の中国・ラテンアメリカ科学技術イノベーション・技術移転フォーラムで、中国・ブラジル企業家委員会主席でブラジル駐中国大使を務めた経験のあるネヴェス氏が「中国の経験」と題した報告を行った。同氏は報告で、「中国のサポートにより、ラテンアメリカ諸国は新エネ分野でのグリーン・ドリーム実現が可能になった」と謝意を示した。
(チャイナネット)
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