沖縄県東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)建設を巡り、建設現場に近い東村高江の住民らが21日、「ヘリパッドが完成すれば米軍機の騒音被害で生活に支障が生じる」として、事業を進める日本政府に工事の差し止めを求める訴訟を那覇地裁に起こした。日本メディアが伝えた。
住民側は、併せて工事差し止めを求める仮処分も申請。訴状によると、同訓練場で既に完成したヘリパッドでは米輸送機「オスプレイ」の騒音が生じ、周辺の住民が睡眠妨害などの被害を受けている。さらにヘリパッドが増えれば被害が激化する、としている。
原告団は訴訟後、記者会見を開いた。高江住民の伊佐育子さんは「オスプレイが訓練を開始すれば、村の上空を飛行することになる。低空飛行で、建築物に揺れが生じるほどだ。私たちは誰のために、こうして自分の生活を犠牲にしなければならないのか?」と述べた。
現場周辺では、建設反対派と全国から派遣された数百人の機動隊の間で連日もみ合いとなるなど緊張状態が続いている。
(チャイナネット)
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