過重な労働は健康に害を及ぼし、特に女性への影響が顕著だという研究結果がこのほど発表された。
全米経済研究所(NBER)は先ごろ「努力いらずの収穫は無し。輸出が努力と怪我・病気に与える影響」というレポートを発表した。レポートでは、米パデュー大学とデンマークコペンハーゲン大学の研究者3人が1996年から2006年にかけての複数の製造会社での商業データと、この時期とその後数年間の社員の健康状態のデータを比較研究した。
研究者によると、ここ10年の間にデンマークの輸出は急速に増加し、製造会社に勤める社員の労働時間が増え、労働強度(一定時間内に仕事を完了させる量)も上昇した。同時に健康や労働災害に関する問題が浮上してきた。統計によると会社の生産量が10%増加するごとに、女性社員の労働災害の確率は6.4%増加する。また重度の鬱の症状が2.5%増加、抗凝血薬服用の確率が7.7%、心臓病や脳卒中による入院のリスクが15%増加したという。
男性社員の怪我や病気の確率も増加するが女性社員ほど顕著ではない。また、仕事量が一気に増える時期の初期段階では、会社員の病欠日数は減少する。これは、社員がストレスを感じ、体調が優れない状態だが、無理して仕事をするといった状態だ。しかし、強度の大きい仕事量が継続すると、男女問わず、病欠の日数が目に見えて増加する。このレポートは雇用主に社員のストレスや健康問題に、積極的に向き合うことを促している。レポートでは「このようなサポートは特に女性社員には有益である」と分析している。
(人民網日本語版)
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