先ごろオンライン学術誌「ネイチャー コミュニケーションズ」に掲載された最新の研究によると、深刻な大気汚染は健康を損ねるばかりか、ヒートアイランド現象を深刻化させ、都市部の気温が最高で0.7度上昇するという。同研究は煙霧と都市部のヒートアイランド現象の関係を初めて明らかにし、大気汚染の改善にむけた新たな推進力となっている。科技日報が伝えた。
新たな研究で、イェール大学―南京情報工程大学大気環境センターの李旭輝氏らは、衛星観測と気候モデルのシミュレーションにより、この衝突し合う効果を切り離し、中国大陸の都市部のヒートアイランド現象への汚染による影響を見積もった。彼らは最終的に、煙霧が夜間にヒートアイランド現象を強め、電磁波を吸収することで、都市部の気温を0.7度上昇させることを発見した。この現象は乾燥しがちな都市で特に顕著だった。
研究者によると、この研究により大気汚染が都市部の夜間の気温を上昇させることが明らかになった。これは煙霧対策が呼吸器疾患を減らすだけではなく、都市部の気温を下げることもでき、一石二鳥であることを示している。
(人民網日本語版)
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