国家国防科技工業局と中国国家航天局(宇宙局)が発表した情報によると、中国で最大推力を誇る新世代キャリアロケットの「長征5号」の研究製造に関する全作業が完了した。8月26日、「長征5号」はロケット輸送船「遠望号」に積み込まれ、天津港を出港し、海南省の文昌衛星発射センターへ向かっている。プロジェクト計画によると、長征5号は今年度末までにその初めての打ち上げ任務を実行する予定だ。人民日報が伝えた。
長征5号は現在中国で最大の輸送力を誇る新世代キャリアロケットで、全く新しいデザインのモジュール、動力、発射サポートシステムを採用している。直径5メートルのコアステージには直径3.35メートルのブースターが4本取り付けられ、その打ち上げ推力は1000トンを超える。
国家国防科技工業局と中国国家航天局の呉艶華副局長によると、長征5号は中国のキャリアロケットの世代交代のシンボルとなるべき重要な存在であり、中国の液体水素キャリアロケットの直径を3.35メートルから5メートルまで拡大し、第三次月探査、宇宙ステーション、初の火星探査など数多くの国家重大科学プロジェクトの打ち上げ任務に就く予定だという。
(人民網日本語版)
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