税関密輸捜査官は、海産物の迂回ルートは、国家の税関から逃れるだけでなく、免疫検査からも逃れるものだった。その中には日本の福島近海でとれた高級海産物もあった。
2011年に日本で東日本大震災があり、福島近海の海産物は放射能汚染に見舞われた。ほぼ全ての国家で同地域の海産物の輸入が禁止された。地元住民もこれら海産物を食べておらず、福島近海の高級海産物は価格が落ち込んでいた。
専門家によると、2011年に国家品質管理総局は44号公告を公示し、日本の放射能漏れ地域である福島県と群馬県、栃木県など12県の食品と食用農作物、飼料の輸入を禁止した。
全行程の冷凍輸送は海産物の輸入コストを押し上げるが、低価格の問題海産物は密輸組織にとって大きな儲けが見込める商材だった。摘発から逃れるため、密輸組織はこれら問題海産物の包装を海外で取り換え、生産日すら改ざんし、さらに数千キロの迂回ルートを経て国内に運び販売した。
李福東氏によると、密輸組織は北海道に貨物を集中させてから江西省の防城港に運び、さらに山東省に運んだ。このような長距離の路程はすべて捜査から逃れるためである。
青島税関はすぐに密輸ルートを断ち切り、問題海産物が国民の食卓の安全を脅かし続けることを阻止した。今年に入り、中国の税関は「厳格な国境管理2016」キャンペーンを続けている。冷凍水産品や冷凍肉、米、トウモロコシなどの大型密輸犯罪を重点的に摘発している。
(チャイナネット)
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