韓国紙「毎日経済新聞」は22日、アフリカ・ジブチでは現在、中国初の海外軍事基地の建設が急ピッチで進む中、軍事的な緊張のムードが高まっていると伝えた。ジブチの米軍基地は中国基地から十数キロしか離れておらず、米国側は、同地区における中国の軍事的拡張に焦りを覚えているという。ある米国の軍事専門家は、中国は攻勢をかけており、中国が世界で最も強大な国になろうとしていることは明らかだと指摘している。
中国海軍軍事学術研究所研究員の張軍社氏は、米国こそが、世界で海外基地を最も多く持つ超大国だと指摘する。米国が2013年に発表した公式報告によると、米軍は40カ国余りに600カ所近くの海外軍事基地を保有しており、海外基地に駐屯する米軍の人員は40万人余りにのぼる。海外基地の数ではフランスと英国が米国に続くが、数では大きな差がある。ロシアは旧ソ連解体後、経済・軍事面での実力が低下し、海外基地も大幅に縮小した。だがロシアもここ10年、一部の軍事基地の使用を徐々に再開し始めている。
「とりわけ注目すべきなのは、日本が2011年にジブチに恒久的な軍事基地を設立したことだ。日本による戦後初めての海外への軍事基地設立であり、陸海空の3自衛隊が配備されている。日本の挙動こそ世界の注目を引くべきものだ」
(チャイナネット)
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