グローバルホテル予約サイト・ホテルズドットコムがこのほど北京で発表した第5期「中国観光客海外旅行調査報告」は、中国の海外旅行市場の持続的な増加現象やこうした現象が世界の観光産業に与える影響について、掘り下げた分析を行っている。同報告の作成にあたり権限を授与された世界トップクラスの市場調査会社イプソス、今年5月に中国人の海外旅行客3千人と世界のホテル5800軒の経営者に対するアンケート調査を行った。新華網が伝えた。
同報告によると、「ミレニアム世代」に将来の急速な伸びが期待されている。経済成長ペースが鈍化し、回答した中国人観光客の過去1年間の一日当たり平均観光消費額は前年比17%減少したが、それでも中国人観光客は引き続き世界最大の観光消費層だ。ミレニアム世代の観光消費額は全体の27%と約4分の1を占め、今後の急速な伸びが予想されるという。
観光客に最も人気がある旅行先はオーストラリア、日本、香港地区だ。観光スポットの魅力ではオーストラリアがトップ、次が日本、その次が香港地区だ。買い物では香港地区が一番人気があり、日本と韓国が続く。生きている間に一度訪れてみたい場所では、18%がエジプトのピラミッドを挙げ、日本の富士山とイタリアの「水の都」ヴェネツィアが続いた。
注目されるのは、ソーシャルネットワーキング サービスを通じて旅行情報を仕入れたという観光客が昨年より6%増えたことだ。予約では、旅行社を通じてという人はわずか10%にとどまり、オンラインの予約サイトを選択した人が74%に上った。予約の62%がモバイル端末を経由して行われており、この割合は前年比10%増加した。
(人民網日本語版)
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