新華網北京8月18日 (新華社記者/顧震球)国連経済社会局(DESA)政策発展・分析司の洪平凡司長は先日新華社記者の独占インタビューに応じた際、世界的な金融危機が勃発してすでに8年の長きに及ぶが、世界経済は今なお低成長の苦境から脱却できていない。中国の「一带一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」の提案は世界経済の振興のために重要な貢献をすることができるだろうと語った。
洪司長は、中国が提起した「一帯一路」の提案には、世界経済の復興を可能にする多くの国際協力の取り組みが含まれ、「一带一路」の提案が確定した5つの国際協力の重点分野は、即ち政策の疎通、設備の連結、貿易の往来、資金の融通、民心の融合で、その重点的な協力内容は正に投資と貿易だと語った。
洪司長は、例えば、「貿易の往来」の協力分野において、「一帯一路」の提案は情報交換、相互認証の監督管理、法執行の相互援助などの方面の税関間協力の強化、検査検疫、認証認可、標準測定、統計情報などの方面の二国間・多国間の協力の強化、及び国境地帯の口岸(通関地点)の通関施設条件などの措置の改善を通じて、各国の貿易の利便化問題の解決に力を入れて取り組み、商品が国境地帯の口岸を通過する際のコストを下げることを強調していると語った。
洪司長は次のように語った。「設備の連結」の協力分野には沿線諸国のインフラ整備計画と技術標準システムの連結性の強化、国際の基幹通路の建設の共同推進、アジアの各地域とアジア・欧州・アフリカを繋ぐインフラネットワークの一歩一歩の形成、及びインフラ、グリーン、低炭化の強化といった一連の措置が含まれている。そのほかに、それにはエネルギーインフラの相互接続の強化や情報通信インフラの共同整備も含まれる。
洪司長はまた、次のように語った。「一帯一路」の協力は沿線諸国の貿易と投資を増加させ、その経済成長率を上昇させることが可能なだけでなく、これら諸国が非沿線諸国との間の貿易を拡大させるのにも役立ち、他国の経済成長に役立つスピルオーバー効果(spillover effects)を生み出すだろう。それ以外にも、「一帯一路」の提案は、一部の排外性を持つ伝統的な地域の経済貿易協力協定とは異なり、開放的で包容的なものなので、非沿線諸国の参与も歓迎する。
洪司長は、「一帯一路」はアジア・欧州・アフリカ大陸を貫き、沿線諸国は世界人口の60%、世界の経済総量の30%を占め、これら諸国の大部分は発展途上国であり、厳しい発展の課題に直面し、また巨大な潜在力も秘めていると語った。
(新華社より)
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