新華網北京8月17日 中国は16日、世界初となる量子科学実験衛星「墨子」の打ち上げに成功し、量子通信の発展を推進する見通しだ。米国とロシアの専門家はこれに対し、量子通信は情報セキュリティの確保とハッキング防止の最良の選択だとの見方を示している。
米《ウォール・ストリート・ジャーナル》紙は当日評論を発表し、量子通信衛星がハッキング防止の方面で中国に世界のトップを進ませるだろうと伝えている。同紙は、米国は量子コンピューターを大いに発展させているところで、それにより従来の数学理論に基づく暗号化手段を突破することが可能になる。量子通信衛星が物理法則に基づいていることから、パスワードの送信に用いられる見通しで、現在の状況では盗み取られることは不可能だと指摘する。同紙は情報技術の専門家、ロン・スタンフィールド（Ron Stanfield）氏の話を引用し「量子暗号(Quantum cryptography）は今後我々にとって最良の選択となるだろう。」と伝えている。
ロシア量子センターの「量子通信研究チーム」の担当者、クロチキン（Kurochkin）氏は新華社記者に「未来の量子コンピュータ時代には、量子通信だけが情報セキュリティを保証することが可能になるでしょう。」と語っていた。（総合新華社記者郭爽、欒海、高蘭報道）
（新華社より）
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