日本政府は15日、東京都千代田区の日本武道館で全国戦没者追悼式を行いました。明仁天皇は発言の中で戦争に言及し、「深い反省」という表現を用いました。一方で、安倍晋三首相は挨拶で、再び戦争しない決意を強調はしたものの、発言の中に、歴代首相が戦争に触れる際に使っていた「加害」、「深い反省」といった言葉は、依然としてありませんでした。安倍氏は2度目の首相就任以来、4年連続して追悼式で「加害」と「反省」を述べていないことになります。
今年は日本が無条件降伏を発表してから71周年に当たります。天皇と皇后、安倍首相、遺族の代表などおよそ6600人が追悼式に出席しました。
明仁天皇は2015年に引き続き、発言の中に「深い反省」という文言を盛り込み、「戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願う」と述べています。
なお、安倍首相は当日、靖国神社への参拝は行わず、千鳥ヶ淵の戦没者墓苑で献花を行いました。靖国神社へは首相代理として自民党の西村康稔総裁特別補佐が自民党総裁名義で玉串料を納めたほか、国会議員数名が参拝したということです。
(中国国際放送局)
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