山西省陽泉県北温川村で、張双兵氏(左側)が中国侵略日本軍「慰安婦」に不幸になった劉改連おばあさんの近状を聞いている様子(8月2日撮)。新華社記者 詹彦撮影
張双兵さんの故郷―山西省陽泉はかつて日本軍が多くの罪を犯した場所だ。今年63歳になる張さんは34年の年月を費やし、100名余りの「慰安婦」被害者を取材・調査し、大量な中国侵略日本軍の極悪非道な罪の証拠を記録し、収集・整理してきた。
1982年、張さんは畑でかつて「慰安婦」として強制連行された侯東娥さんに出会った。この老人の不幸に張さんは震撼し、「慰安婦」被害者にかわって仇を打ってやることを決めた。その時から、張さんはまだ健在する「慰安婦」老人への探訪を開始した。
1992年、張さんは中国侵略日本軍に対する中国大陸からの最初の性犯罪告発状を日本政府に書いて提出した。その後、15年にもわたる国際訴訟を展開してきた。2007年、日本の最高裁判所は中国「慰安婦」の訴訟上の請求を却下した。老人たちは続々に世を去り、日本政府の謝罪と賠償を待ち続けることはなかった。張さんが調査した100名余りの老人のうち、目下この世に生存するのはわずか11名にすぎない。
30年余りの訪問調査を経て、張さんは被害者の物語をまとめてから『慰安婦調査実録』『 炮楼(監視塔を兼ねた小要塞)の女』という名の2冊の本を執筆した。最近、張さんは民間ボランティアの協力も得て、盂県進圭村と「慰安婦」の写真や資料を収集・整理し、「慰安婦」進圭記念館を創設して8月中旬に正式にオープンする見通しだという。
「私はこれらを記録して、日本が表に立って謝罪し賠償するよう促すために、より多くの人々に見てもらいたいのです。」と張さんは語り、またこれらの老人のために、 どれほど困難であっても、私も歩き続けていきたいと語った。
(新華社より)
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