新華網北京8月15日(新華社記者/姬燁 汪涌)リオ五輪の開幕前に、近年は政治と経済の二重の苦境に陥っているブラジルに対して、外界で懸念する声が多かった。だが、8月5日の開幕以降、ブラジルはまず、素晴らしい開会式を大衆に披露し、競技日程が半分を終了した時点で、競技運営組織に小さなトラブルはあるものの、迅速に修繕・改善されつつあり、競技運営は比較的安定している。
南アフリカで初めて開催される五輪で、この地の人々は情熱的で開放的、一つのスタイルにこだわることなく、予想外の喜ばしい出来事も頻繁に起こる。一方で、それほど厳粛というのでもなく、一部では長所と改善点が混在している。
平和と環境保護を際立たせた洗練されたブラジルらしい開会式でリオ五輪の幕が切って落とされた。開催国が披露した省エネに配慮した創意性溢れるオープニングは、数々の質疑に対してお返しをした。競技の進行に伴い、人々が視線を注ぐ焦点が次第に競技内容に移り、スポーツを熱愛するブラジルの人々は熱狂的な雰囲気を作り出している。
しかしながら、何事も初めが難しい。競技運営が実践段階に入った後、やはり小さなトラブルは絶えない。
宿泊施設については、五輪の選手村とメディア村の宿舎にトイレの水が流れない、水道管の水漏れ、電線の露出、浴室のお湯が出ないなどのトラブルが出ている。しかし、故障が発覚した後、リオ五輪の組織委員会は即時に緊急対応チームを設置し、ブラジルでは珍しいほどの高効率で問題を解決している。
衛生については、飛び込み用プールが緑色に変色したことが各大手メディアの報道の焦点になっているが。このトラブルは現在、解決中だという。一方で、ブラジルの人々が喜んだことは、ジカウイルスと海湾の水質問題が数多く提起されていないことだ。
セキュリティーについては、特に五輪地域などのリオの街角で、実弾入りの銃を所持した軍人と警官の姿を至る所で見かけるが、盗難は依然として多発している。また、十数人余りの記者を載せた五輪メディア専用車両が投石の襲撃に遭った。五輪バスケットボール会場で、不審なリュックサックが発見されたため、「爆発防止」措置を講じて処置された。これらはすべて外界で懸念されていた治安問題だ。
リオ五輪前半の競技運営をチェックし、アンドラーダ氏は次のように指摘した。特筆すべき点は組織委員会がトラブルを迅速に発見し、解決していることだ。後半の競技で、3大球技と陸上などの種目に相次いでメダルが授与される。オリンピック公園のアミューズメントエリアでも一連のイべントが催される。アンドラーダ氏は組織委員会はまだ気を緩めることができないと語る。閉会式は、開会式のテーマと首尾一貫した内容になるという。
(新華社より)
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