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中ロの防衛戦略の安全と利益では絶対に妥協しない
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2016-08-05 10:32:36 | 新華網 | 編集: 谢艳

   新華網北京8月5日(記者/班威、謝琳)南中国海仲裁案の茶番劇がそそくさと終わったが、米韓両国の当局が「THAAD」(サード=終末高高度防衛)ミサイルの韓国導入を強引に推進したことで、更に北東アジア地域の安全情勢がにわかに緊張してきた。米韓は、「朝鮮の脅威」への対処を理由に探査範囲が中露の奥地まで入り込む「THAAD」システムの配置を推進し、中露を含む域内の国家戦略の安全と利益を著しく損ね、地域の戦略的バランスを破壊し、中露から揃って反対されている。

   「THAAD」の韓国導入は、国際と地域の戦略バランスと安全・安定に消極的な影響もたらした。復旦大学朝鮮・韓国研究センター主任の鄭継永氏は、長年の歴史的な沈殿を経て、東北アジアは当面の脆くて弱い力のバランスをようやく形成してきた。このようなバランスが破壊されれば、地域の安全の見通しはかなり非楽観的なものとなるだろうと警告している。

   米国は「イランの脅威」への対処を口実に、欧州で弾道ミサイルシステムを配備してロシアを抑制してきたが、今では使い古した手口を再び用いて、「朝鮮の脅威」への対処を理由に「THAAD」の韓国導入を推し進めている。その目的は中露を抑制するため、米国のグローバルなミサイル防衛ネットワークを完全なものにし、その覇権的地位を確保することにある。

   王毅外交部長はずばりと急所をついて次のように指摘する。「我々にはこの振る舞いの背後に真の企てがあるものと疑いを抱く十分な理由や権利がある。我々は米国側に、自分の安全を他国の非安全を基礎に築いてはならず、更にはいわゆる安全の脅威を口実に他国の正当な安全と利益を損ねることのないよう求めていきます。」

   ロシア科学アカデミー極東研究所のセルゲイ・ルジャーニン(音訳)所長は次のように断言する。米韓当局が韓国で「THAAD」の配備を推進することは、ここ数年にわたって北東アジアで起きた最も深刻な軍事的挑発だ、しかし恐れる必要はない。露中両国は全面的戦略協力パートナーとして、一貫して手を携えて前に進み、世界の平和と安定及び発展の維持の面で、世界に対する責任を担う世界的大国の使命を果たしてきている。両国の元首が今年の6月に世界の戦略的安定の強化に関する共同声明を発表したことも、双方が米国による挑戦に協力して対応するための重要な基盤となるだろう。

   「THAAD」の韓国導入に対処するため、中露の双方は緊密な意思疎通と協調を行った。

   7月28日にモスクワで行われた第4回中露北東アジア安全保障協議において、双方は「THAAD」の韓国導入に揃って反対し、「THAAD」の韓国導入の問題で一連の重要な共通認識に達し、また関連の協力を強化することに同意した。

   米国は、今の世界では平和と発展が依然として世界の流れで、冷戦思考は早くからも市場からなくなってしまうことを認識するべきだ。対抗と戦争には前途がなく、平和、協力、発展こそが人類の進歩を促進する唯一の正しい道であることを歴史は無数に証明してきたのだ。

 

(新華社より)  

 

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「サード」争議を直面、韓国星州がホットな話題に

「THAAD」の配備は朴槿恵政権の外交政策の失敗だ--韓国の丁世鉉元統一部長官を独占取材

新華網日本語

中ロの防衛戦略の安全と利益では絶対に妥協しない

新華網日本語 2016-08-05 10:32:36

   新華網北京8月5日(記者/班威、謝琳)南中国海仲裁案の茶番劇がそそくさと終わったが、米韓両国の当局が「THAAD」(サード=終末高高度防衛)ミサイルの韓国導入を強引に推進したことで、更に北東アジア地域の安全情勢がにわかに緊張してきた。米韓は、「朝鮮の脅威」への対処を理由に探査範囲が中露の奥地まで入り込む「THAAD」システムの配置を推進し、中露を含む域内の国家戦略の安全と利益を著しく損ね、地域の戦略的バランスを破壊し、中露から揃って反対されている。

   「THAAD」の韓国導入は、国際と地域の戦略バランスと安全・安定に消極的な影響もたらした。復旦大学朝鮮・韓国研究センター主任の鄭継永氏は、長年の歴史的な沈殿を経て、東北アジアは当面の脆くて弱い力のバランスをようやく形成してきた。このようなバランスが破壊されれば、地域の安全の見通しはかなり非楽観的なものとなるだろうと警告している。

   米国は「イランの脅威」への対処を口実に、欧州で弾道ミサイルシステムを配備してロシアを抑制してきたが、今では使い古した手口を再び用いて、「朝鮮の脅威」への対処を理由に「THAAD」の韓国導入を推し進めている。その目的は中露を抑制するため、米国のグローバルなミサイル防衛ネットワークを完全なものにし、その覇権的地位を確保することにある。

   王毅外交部長はずばりと急所をついて次のように指摘する。「我々にはこの振る舞いの背後に真の企てがあるものと疑いを抱く十分な理由や権利がある。我々は米国側に、自分の安全を他国の非安全を基礎に築いてはならず、更にはいわゆる安全の脅威を口実に他国の正当な安全と利益を損ねることのないよう求めていきます。」

   ロシア科学アカデミー極東研究所のセルゲイ・ルジャーニン(音訳)所長は次のように断言する。米韓当局が韓国で「THAAD」の配備を推進することは、ここ数年にわたって北東アジアで起きた最も深刻な軍事的挑発だ、しかし恐れる必要はない。露中両国は全面的戦略協力パートナーとして、一貫して手を携えて前に進み、世界の平和と安定及び発展の維持の面で、世界に対する責任を担う世界的大国の使命を果たしてきている。両国の元首が今年の6月に世界の戦略的安定の強化に関する共同声明を発表したことも、双方が米国による挑戦に協力して対応するための重要な基盤となるだろう。

   「THAAD」の韓国導入に対処するため、中露の双方は緊密な意思疎通と協調を行った。

   7月28日にモスクワで行われた第4回中露北東アジア安全保障協議において、双方は「THAAD」の韓国導入に揃って反対し、「THAAD」の韓国導入の問題で一連の重要な共通認識に達し、また関連の協力を強化することに同意した。

   米国は、今の世界では平和と発展が依然として世界の流れで、冷戦思考は早くからも市場からなくなってしまうことを認識するべきだ。対抗と戦争には前途がなく、平和、協力、発展こそが人類の進歩を促進する唯一の正しい道であることを歴史は無数に証明してきたのだ。

 

(新華社より)  

 

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