中国は今年上半期、6.7%のGDP成長率を実現した。新たな算定方法により、研究開発(R&D)経費もGDPに計上することになったため、このほど発表された上半期の国民経済運行データが、特に注目を集めている。科技日報が伝えた。
研究開発費をGDPに計上する理由は?
中国の2015年の研究開発費は1兆4220億元(1元は約15.75円)で、研究開発費の対GDP比は2.1%。企業の研究開発費が全社会の研究開発費に占める比率は77%の見込みだ。科学技術進歩の寄与度は55.3%に達する見通し。また、革新による効果では、世界の主要40ヶ国のうち中国は11位となった。
中国科学技術部(省)発展局の許■局長(■はにんべんに京)は「一連のデータによると、中国はすでに影響力ある世界の科学技術大国になっており、企業の科学技術革新の活力と能力が日増しに向上している。研究開発経費の算定方法の改善は、イノベーション駆動型発展戦略の推進に対して深い意義を持つ」と指摘した。
許氏は「中国の研究開発費は世界2位を維持しており、中国のGDP成長率を上回り成長し続けているが、これまで投じてきた研究開発費は主要革新型国家との間に大きな開きがある。1991年から2014年の24年間における中国の総研究開発費は米国の過去3年分、日本の過去6年分、ドイツの過去6年分に及ばない。中国の研究開発費が高い成長率を維持して初めて、科学技術革新がこれまでの不足を早期補完し、欧米の先進国との差の縮小を早めることができる」と指摘した。
(人民網日本語版)
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