スイスのローザンヌに本部を置く国際オリンピック委員会(IOC)は24日の臨時理事会で、リオデジャネイロ五輪へのロシア選手の出場を条件付きで認めることを決定しました。これにより、ドーピング問題で今大会から除外される方針であったロシア選手団は、一転してリオ五輪へ出場できることになりました。
IOCのバッハ会長は、「非常に難しい局面に立たされ、結論に至った。組織全体の責任と個人が持つ正当な権利のバランスを取ったと考えている。この決定が、潔白な選手の背中を押すことになる」と述べました。
また、IOCが会議後発表した声明では、「世界反ドーピング機関(WADA)調査チームの報告はロシア・オリンピック委員会を閉め出すことを目的としたものではない」と示されました。
IOCは、「今月19日にロシアに対して実施した臨時措置は依然として有効だ」と改めて強調した上で、「IOC規律委員会の調査報告及びWADAの最終調査報告の完成後に、IOCは再びロシアに対する別の措置を考える」としています。
(中国国際放送局)