新華社マナグア7月15日(記者/許雷)ニカラグアのベテラン外交官、カルロス・ガルシア(Carlos Garcia)氏は先日新華社記者の独占取材に応じた際、次のような見方を示した。米国は以前から国際法に対しダブルスタンダードという策を講じ、また他地域の紛争にしきりに介入することで不当な利益をせしめており、ニカラグアなどの中米諸国はかつて深刻な被害を受けた。現在米国は南中国海問題で紛争を引き起こしている。外部による介入は、南中国海問題の複雑化をもたらすだけなので、中国・フィリピンの両国は交渉を通じて南中国海問題を解決すべきで、フィリピン人民を米国の政策の犠牲品にしてはいけない。
ガルシア氏は次のように強調した。米国は国際法に対し以前からダブルスタンダードを励行してきた。「米国は国際の関連司法機関の審理結果が米国及びその同盟国の利益と合致すると予測すれば、その同盟国をそそのかし、平和の大局を顧みることなく、二国間の矛盾を国際裁判所に騒がしく持ち込み、いったん国際の関連司法機関の審理結果が米国の利益と合致しなければ、審判の結果を全く顧みず、更には理不尽な手段をとり、きっぱりと国際司法裁判所からの脱退を宣言することができるでしょう。」
ガルシア氏は更に次のように指摘した。米国はニカラグア領海に水雷を設置し、ニカラグア反政府武装勢力がテロ活動に従事するのを支援し、ニカラグア人民に重い苦難をもたらした。これは一つの主権国家に対する露骨な侵略行為だといえる。フィリピンと中国の紛争はまた別のことだが、このような紛争は双方の友好的な協議を基礎として解決すべきであり、米国及び関連の利益集団の政治交渉の切り札にすべきでなく、更には米国のいわゆる「アジア太平洋リバランス」の駒にすべきではない。
ガルシア氏は言葉に心情を込めて次のように警告した。米国による南中国海紛争への介入は問題をより複雑化するよりほかない。多くの中米諸国が今に至るまで貧困から脱していないことは、米国の長年にわたるこの地域での粗暴な干渉と無関係ではないだろう。中国とフィリピンの南中国海紛争は、双方の友好的な協議を通じて解決するべきで、「フィリピン人民を米国の政策の犠牲品にしてはなりません。」
(新華社より)
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