新華網ニューヨーク7月13日(記者/黄和遜 朱磊)ニューヨーク在住の退職教授、崔家驥氏は先日新華社記者のインタビューに応じた際、米国で権威のある地図専門出版社、ランドマクナリー (RAND McNALLY)が1994年に出版した世界地図が、南中国海諸島を中国領土であることを明らかにし、地図中の多くの箇所にこれについての明確な証拠が示されているとの見方を示した。
崔氏の原籍は上海で、その後米国へ自費留学し、オートマチック‐コントロール(automatic control)システム理論の面ですこぶる成果をあげた。定年後、崔氏は古い書籍を購入するのが趣味で、米国で権威のある地図専門出版社、ランドマクナリーが1994年に出版した『世界地図帳』は彼が2015年にある米国の住民から購入したものだ。
崔氏は当地図帳の166~167ページにある東南アジアの地図に、黄岩島が「HUANGYANDAO」(黄岩島)と表示され、フィリピン西側の境界線を東経118度の外側としていたことを発見した。「私は黄岩島がフィリピンの境界線、つまりこのレッドラインの外側に位置し、中国の境界線の内側にあるのが非常にはっきりとしていることを発見しました。」と崔氏は述べた。
黄岩島を除き、崔家驥教授はまた、西沙群島、南沙群島、中業群島、南威島、太平島、永暑礁などはすべて中国語のピン音で表記されていることに注目した。崔家驥教授はこの東南アジア地図の地名はいずれも英語で表記されているが、南中国海の島礁の名称は中国語のピン音で表示されており、島礁の帰属を示していることは明らかだと受け止めている。中国語のピン音表記以外に、西沙群島と南沙群島の地名の下に「CHINA」(中国)と特別に書き加えられている。
「私のような全くの素人でも、地図上からこういった明確な事実を確認できる。地図は公共の図書館で閲覧できるが、不思議なことに米国の専門家と学者及び有力メディアはこの点に触れていない。」と崔家驥教授は語った。
(新華社より)
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