新華網北京6月20日 外交部の華春瑩副報道局長は19日、インドネシア海軍の艦船が中国漁船・漁民を襲撃、発砲した事について記者の質問に答えた。
華報道官は、中国漁船が17日南中国海の中国・南西部の伝統的な漁場で正常な漁業活動を行っていた時、インドネシア海軍の艦船数隻に襲撃、発砲され、中国漁船が損傷を受け、船員1人が弾に当たって負傷した。また、漁船1隻と漁船の乗組員7人がインドネシア側に拿捕されたと述べた。
華報道官は更に次のように述べた。知らせを受けた後、中国側は付近海域で法執行活動中の海警舰船を緊急に派遣し、事件が起きた海域へ急ぎ赴かせて漁船・漁民を保護し、負傷者を救出し、また外交ルートを通じてインドネシア側に強烈な抗議と厳正な交渉を提起した。18日の朝、わが国の負傷した乗組員はすでに海南省の現地の病院に緊急輸送されて治療を受けており、目下病状がコントロールされている。
華報道官は次のように表明した。事件の起きた海域は中国漁民の伝統的な漁場であり、中国・インドネシア双方の海洋権益の主張が 重なる海域にあたる。インドネシアの軍艦が武力を濫用し、中国漁船を襲撃、発砲し、中国漁民の生命と財産の安全を侵害したことは、『国連海洋法条約』を含む国際法に深刻に違反し、また『南中国海各方面行為宣言』に違反する。中国側はこのような武力を濫用する行為に対し強烈に抗議し、非難する。
「中国側はインドネシア側に紛争を複雑化、拡大化させ平和と安定に影響を及ぼす行動を二度と取らず、建設的な方式で海上での漁業問題を処理するよう促していきます。」と華報道官は語った。
(新華社より)
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