共同通信によると、防衛省は16日、中国海軍の東調級情報収集艦1隻が現地時間午後3時5分ごろ、沖縄県の北大東島の北で「接続水域」に入ったと発表した。
中国軍艦が先ほど、各国の艦船が通過通航権を持つトカラ海峡を航行した。日本政府内では、この行為が国連海洋法条約における、安全と秩序を損ねなければ通過できるという無害通航権の規定に違反しているという観点が広がっている。共同通信によると、日本政府の複数の消息筋は上述した判断について、同軍艦が高性能アンテナを搭載した情報収集艦であり、日本の防衛態勢に関するデータ収集を目的としていた疑いがあるためとしている。
防衛省によると、中国軍艦は東調級情報収集艦(全長130メートル、排水量6096トン)で、大小さまざまなドーム状アンテナを搭載している。日本メディアはいわゆる分析を引用し、同艦の任務は弾道ミサイルおよび対艦ミサイルの発射に必要な情報の収集だと伝えた。
菅義偉官房長官は記者会見で、今回の航行が国連海洋法条約に違反するかについて、「各種状況を検討し、分析を続けていきたい」と表明した。日本政府の高官は、「外国軍艦が領海を航行すること自体が珍しく、これが無害通航であるかは断定できない」と強調した。
日本が「日本の領海」で中国軍艦を発見したと騒ぎ立てていることについて、中国外交部の報道官は15日、「中国海軍艦艇はこのほど遠洋訓練を計画しており、その期間中にトカラ海峡を航行する。トカラ海峡は国際的航行に用いられる海峡であり、各国の艦船は通過通航権を持ち、事前の通知や承認の必要がないことを強調しておこう。日本側はこれを明らかに知りながら、メディアを通じて喧伝しており、その裏に隠された意図が疑問視されている」と回答した。
(チャイナネット)
関連記事: