2016年4月18日に撮影したスメデレボ鉄鋼会社
新華網セルビア・スメデレボ6月16日(新華社記者/韓建軍 王慧娟)「中国企業が鉄鋼会社のスメデレボを買収した後、工場は活気を取り戻し、我々は失業を心配することなく、未来への希望に満ちている。」セルビアのスメデレボで長年、勤めてきたジョバノビックさんはこのほど、新華社記者にこう語った。ジョバノビックさんは中国企業はまた、鉄鋼会社だけでなく、セルビア全体に利益をもたらしたと述べた。
国際鋼材市場は競争が激しく、管理不行き届きなどの要因によって、スメデレボは近年、苦境に陥り、生産量が急減して倒産に直面した。今年4月、中国の河鋼グループが4,600万ユーロを出資し、スメデレボを買収したことにより工場は再び活性化した。
河鋼グループは買収当初に、鉄鋼会社の約5,000人の社員の雇用を保障することを承諾した。また、技術改造を通じて、運営管理の優位性を発揮し、鉄鋼会社を中国と中央、東ヨーロッパの国際的な生産能力提携モデルプロジェクトに築き上げ、欧洲で最も競争力を備えた鉄鋼会社の一つに成長させることを目指している。
熱間圧延工場の責任者、ジジチー氏は河鋼グループの一員になることができて光栄に感じるとしたうえで、「我々は資金の投入、新型設備及び高効果の管理を獲得する。鉄鋼会社がこれを契機に繁栄に向かうことを希望する。」と述べた。
従業員と同様に、セルビア鉄鋼業界の専門家もこの中国とセルビアの互利互恵の協力の範例をポジティブに評価している。
セルビア鉄鋼協会のソウザ会長はスメデレボに長期的に勤務した経験があり、この会社への思い入れが深い。ソウザ会長は河鋼によるスメデレボ買収は、互利互恵とウィンウィンを実現し、「スメデレボが生産を継続できたことは、セルビアの経済発展にとって非常に重要だ。同時に、鉄鋼会社で生産した製品のユーロ市場での販売がより簡単になる。」と語った。
(新華社より)
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