新華網カイロ6月12日 宋愛国駐エジプト中国大使は10日、エジプトの有力紙『アル・アハラーム』の目立つ位置に掲載された署名入りの論文で、事実の真相と法理的依拠に基づき、フィリピンが一方面に申し立てた南中国海仲裁は事実無根の背信行為であり、法理に違反すると力強く指摘した。宋愛国中国大使は関係各国は交渉と協議を通じて紛争を平和的に解決し、規則とメカニズムによって、紛争をコントロールし、開発や協力で紛争を緩和するように呼びかけた。
宋愛国中国大使はまた、次のように指摘した。中国政府は情勢の安定化と中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)との関係の維持という大局を最優先し、平和的な協議で南中国海問題を解決するために、たゆまぬ外交的努力を払っている。2002年、中国とASEANは『南中国海各方面行為宣言』に調印し、南中国海紛争解決の原則を確定し、各国が対立を抑制し、協力を展開し、南中国海の平和的安定を効果的に維持するために、良好な基盤を作り上げた。フィリピンは『宣言』精神に違反し、強引に仲裁要求を申し立てたことは、実質的に仲裁裁判所がフィリピンの中国南沙群島の一部の島礁を不法に占拠するために裏書きを望むものだ。
論文で、論文で、宋愛国大使はいわゆる南中国海仲裁の内的なロジックをひとつずつ分析し、次のように指摘した。第一に、フィリピンの南中国海関係島礁に対する主張は事実と一致しない。第二に、フィリピンが一方的に提示した南中国海仲裁案は道義と合わない。第三に、仲裁裁判所が南中国海仲裁案を受理したことは道理に反する。第四に、仲裁裁判所が中国の行った排他的声明を無視したことは情理にそぐわない。
論文の最後で、宋愛国中国大使は次のように総括した。中国が仲裁手続きを受け入れず、参加しないことは一つの主権国家の権利であり、このやり方は完全に国際法に適合する。
宋愛国中国大使はまた、各国が交渉と協議を通じて紛争を平和的に解決し、規則とメカニズムによって紛争をコントロールし、開発・協力することで紛争を緩和し、南中国海を真の意味で平和の海、協力の海、繁栄の海にするように呼びかけた。
(新華社より)
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