アリババのパートナーのルールに従うと、アリババのパートナーは取締役会の構成員のうち多数を推薦する権利があり、ソフトバンクが推薦する候補はパートナーの同意を得なければならない。アリババが推薦した候補が否決された場合、新しい候補はアリババパートナーが推薦する。このようにパートナー制度を通じて、アリババは「パートナーが取締役を決定し、取締役会が企業を決定する」という戦略決定メカニズムを形成した。
孫氏 アリババへの投資で利益1千倍に
注目に値するのは、アリババに出資してからの16年以上もの長きにわたり、ソフトバンクがアリババ株を一度も売却しなかったことだ。00年には2千万ドル、04年には6千万ドルの追加出資さえしている。アリババはソフトバンクの創業者 孫正義氏にとって、その生涯で最も輝かしい投資になったといえる。アリババによると、アリババの現在の時価総額で計算すれば、孫氏はアリババへの出資で1千倍近いリターンを得たという。
馬会長は、「孫正義氏のリーダーシップの下、過去16年間に、ソフトバンクは一貫してアリババが非常に重視する長期的な戦略的パートナーだった。今後も双方の密接な協力関係を保っていきたい。ソフトバンクが財務体質を改善させたいとしている今、アリババは、自社株を買い戻し、自社の事業に再投資することが、自分たちの資金の最善の利用方法であり、株主に実質的な利益をもたらすことにもなると確信する」と話す。
(人民網日本語版)
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