東京随一の商業エリアである渋谷にはさまざまなファッションの若者たちが集まってくる。その渋谷で一番有名なのが駅前のスクランブル交差点。信号が青になるたびに人波が動き、多いときには3000人が一度に渡る。さらに周囲の大きな看板やスクリーンも、あわただしい大都市 東京の姿を映し出す。この“世界最大の交差点”は、観光客が必ず訪れる場所であり、テレビや映画の中にも東京のシンボルとしてたびたび登場する。
交差点では8本の道路が交差し、歩行者は4方向で信号を待っている。スクランブル方式なので信号が赤になると、各道路の車は全部停止し、歩行者は自由な方向に進んでいく。3000人が一斉に歩く姿を初めて見た外国人は、デモ行進ではないかと思ったという。
大型連休のときは、この交差点は多くの人の待ち合わせ場所になる。交通が便利で駅が近いためだ。ハロウィンになると乗り込んでくるのが、奇抜な衣装の若者たち。映画の登場人物もいればアニメの主人公に扮したものも現れ、お祭り騒ぎとなる。みんな写真をとりあって、交差点はカーニバル会場へと変身する。
大晦日には爆竹を鳴らし、新年のカウントダウンの場所となる。警察は数百人を動員して誘導や警備に当たる。
渋谷に近い原宿の交差点も有名スポット。週末には奇妙な服装の人たちのパフォーマンス会場となる。皆自分のスタイルにこだわり、三々五々集まってくる。おしゃべりするもの、道行く人と写真を撮るもの、ダンスに興じるもの、皇女さまを演じるもの、黒マントのもの、周りの目を引かないものはないという奇抜さである。
彼らの中にはここをステップアップの場にしようとするものもいる。パフォーマーとして認められ、芸能界やCM界から声をかけられるのを待っているという。
スクランブル交差点の起源はアメリカにある。日本には現在、同様の交差点が約300あるとされ、大阪道頓堀のえびす橋の交差点も、東京都並んで多くの人が集まることで有名。平日で20万人、土日だと35万人が集まる。周囲には大きな広告画面もあり、待ち合わせ場所としてとてもわかりやすい。
大阪は阪神タイガースの本拠地でもある。試合に勝った日などは多くのタイガースファンがここに押し寄せ、応援歌を大合唱する。中には興奮の余り橋から川に飛び込むものもいる。また企業の広告エリアとしても最適。大阪人が大晦日や新年を迎えるところとしても名高い。
(チャイナネット)
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