中国の王毅外相はこのほどブルネイ、カンボジア、ラオスの3カ国を訪問しました。訪問期間中、王毅外相は南海問題について同3カ国と重要な合意4項目を達成し、海上問題を解決する基本原則について共通認識を持つに至ったということです。これについて、外務省の華春瑩報道官が明らかにしました。
華報道官は、中国と3国が以下の4項目について、認識が一致したと伝えました。
1. 南沙島嶼の一部をめぐる争いは中国とASEANとの間にある問題でなく、中国とASEANの関係に影響を及ぼすべきでない。
2. 紛争解決の方法は、国際法に則り、各国が自主的に選ぶ権利を尊重すべきであり、一方的に押し付けるべきでない。
3. 「南海問題各側行動宣言」の規定に基づき、当事国同士が直接対話と協議を通じて、領土と海洋権益の争いを解決すべきである。
4. 中国とASEAN各国が協力して南海の平和と安定を維持する能力を持つべきであり、域外の国は建設的な役割を果たすべきである。域外の国が、これに反する働きをすべきではない。
華報道官はこれらの合意内容を示した上でさらに「中国とブルネイ、カンボジア、ラオス3国の共通認識は、『国連海洋法条約』を含めた国際法に基づき、『南海問題各側行動宣言』の規定と原則と完全に合致し、海上問題解決の基本原則を表すものだ。これこそ、南海の関連紛争を解決し、地域の平和と安定を維持する唯一の正確で可能なルートだ」と強調しました。
(中国国際放送局)
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