韓国の棋士、李世石 九段とGoogle(グーグル)の囲碁プログラム「AlphaGo」との対戦は「AlphaGo」に軍配が上がった。ここ60年にわたって発展してきた人工知能が爆発の前夜を迎えていることを感じさせる結果となった。
この対戦をどう受け止めるべきか。中国の検索エンジン大手 百度の張亜勤総裁は『中国経営報』の取材に対し、「人工知能の勝利だ」と断言。「「いつかは機械が勝つと信じていたが、この日がこんなに早く来るとは想定していなかった」という。
ここ数年、世界範囲で人工知能への投資が加速し、規模も拡大の一途だ。データ分析の専門企業 Quidのまとめによると、2010年以降で人口知能への投資額は200億米ドルに上り、14年だけで322社の人口知能企業に20億米ドル以上が投じられている。過去4年間で人工知能分野へのベンチャーキャピタル投資の年平均伸び率は62%に達した。
百度の張総裁は、「海外、国内を問わず、テクノロジ大手はいずれも多額な資金を投じてきた。グーグルの投資規模がもっとも大きいかもしれない。それに次ぐのはマイクロソフト、フェイスブック、アップル、IBMなど。国内企業に関しては、百度が一番多いかもしれない。世界範囲でみてもトップグループに入る投資規模だ。このほか、検索エンジンの構思もかなり投資している。ただ、企業によっては依然としてばらつきがある」と語った。
米調査会社BBCリサーチの予測によれば、川上の技術の成熟と川下の需要拡大という二つの要因が働き、人工知能分野への投資は急ピッチな拡大が続く見込みだ。2020年の世界人工知能市場の規模は183億米ドル(約1190億元)に達すると見られている。
(チャイナネット)
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