プライベートエクイティ(PE)のベイン・キャピタルが、中国を事業の主軸とする医療グループを1億5000万ドルで買収する。これは同社がアジア・ファンドを設立してから初の取引だ。米メディアが消息筋の話として、18日に伝えた。
米ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は16日、「消息筋によると、同社はこのほど民間企業のAPMGの株主から大半の株式を取得した。この1億5000万ドルの投資には、事業拡大の資金も含まれる」と伝えた。この医療グループは1992年に米国で研修を受けた医師によって誕生し、中国と東南アジアで5軒の病院と数軒の診療所を運営している。上述した取引の内容については、17日に公表される見通し。
中国の医療・ヘルスケア業界が急成長している。今後30年間で、中国の60歳以上の高齢者数が倍増するからだ。中国の高齢者のサービス利用の拡大に伴い、医療・ヘルスケアの需要が拡大を続ける。中国政府も一連の措置を打ち出し、薬品価格の開放や大型国立病院の民営化を進めている。これらの措置により、医療・ヘルスケア投資の収益率が高まる可能性がある。
同時に、民間病院が急増している。専門家によると、これらの病院は国立よりも高効率で、より良い介護サービスを提供できると見られる。会計事務所デロイトトーマツの報告書によると、2014年6月時点で、中国の病院の47%が民間病院となっている。2008年は27%。
(チャイナネット)
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