習近平中共中央総書記(国家主席、中央軍事委員会主席)は4日、第12期全国政協第4回会議に参加した中国民主建国会、中華全国工商業連合会の委員と面会し、合同会議に出席して委員らの意見や提案を聞いた際、新型の政商関係の定義を打ち出した。人民日報が伝えた。
習総書記は「新型の政商関係は概括するなら『親』『清』の2文字だ」と指摘した。中国が政商関係を「親」「清」の2文字で政商関係を位置づけたのは初めてだ。習総書記は「親」「清」の具体的内容を明らかにした。
「親」とは指導幹部が民営企業と正直に、誠実に接触・交流し、非公有制経済の人々に対して多く注目し、打ち解けて話し、誘導し、実際の困難の解決を手助けするということだ。同時に、民営企業家は各級の党委員会と政府機関と積極的、自発的に多く意志疎通し、交流し、本当のことを話し、実情を話し、直言し、地方の発展を胸いっぱいの情熱をもって支持する必要がある。
「清」とは指導幹部と民営企業家との関係がクリーンである必要があり、貪欲・利己心があってはならず、権力を利用して私利を謀ってはならず、権力と金銭の交換があってはならないということだ。同時に、民営企業家は正しく身を持して汚れに染まらず、正しい道を歩み、法規を遵守する公明正大な企業経営を行う必要がある。
代表・委員らは「新型の政商関係を構築するには、歪んだ政商関係を断固として捨てる必要がある」「『親』『清』という概括は新時期の政府、企業がどのようにして正しく付き合うかについて具体的指導を示した」との認識を示した。
中国社会にとって政商関係はかねてより敏感な問題だ。近年、中国の一部指導幹部の失脚と企業家の「トラブル」は、多くがその背後の権力と金銭の交換と関係がある。以前は少数の指導幹部と企業経営者がしばしば結託し、権力を私的に用い、他の市場の主体に不公平な待遇をもたらすと同時に、歪んだ利益共同体を形成し、腐敗を招きやすくなる。
(人民網日本語版)
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