朝鮮中央通信の15日の報道によると、朝鮮労働党中央委員会は13日、衛星「光明星4号」の打ち上げ成功に貢献した技術者、労働者、幹部のために盛大な祝賀会を開いた。金正恩氏が出席し、式辞の中で「地球観測衛星の打ち上げ成功は、朝鮮人民に自信と勇気を与え、朝鮮の進軍を阻もうとする敵に強烈な一撃をお見舞いし、朝鮮労働党と国家の歴史を刻んだ」と述べた。金正恩氏は、「今日の成功をさらに大きな勝利を手にするための飛び板とし、より高い目標を掲げ科学研究に積極的に身を捧げ、より多くの衛星を打ち上げることを願う」と強調した。牡丹峰楽団は祝賀会でショーを披露し、光明星4号の打ち上げ成功を祝った。
同日の祝賀会には、朝鮮のファーストレディである李雪主氏が登場した。最高人民会議常任委員会委員長の金永南氏、人民軍総政治局長の黄炳誓氏、党中央委員会書記局書記の金己男氏ら、党・軍高官が出席した。韓国KBSテレビは、これは朝鮮が長距離ミサイルの発射実験を継続することを示していると報じた。
朝鮮の指導者が口にした「敵」とは誰だろうか?ジャパンタイムズは、これは明らかに韓国と米国だと報じた。韓国・聯合ニュースは15日、「敵対勢力はかつてないほど、我々を死地に追いやろうと虎視眈々と伺っている。複雑かつ厳しい情勢下、我々は歴史的意義を持つ労働党第7回全国代表大会の招集前、祖国の運命と尊厳をかけ地球観測衛星を打ち上げることを決意した」という金正恩氏の発言内容を伝えた。朝鮮の衛星は正確に軌道に投入され、「0.001ミリの誤差も生じなかった」という。
AFP通信は「国際社会が政権の制裁の準備を進めるなか、朝鮮の指導者である金正恩氏はさらに衛星を打ち上げようとしている。朝鮮は先週、光明星4号を打ち上げ、世界の不興を買った」と報じ、朝鮮の最新の動きに驚きを示した。米国の原潜「ノースカロライナ」は15日、韓国東部の海域で合同演習を実施した。聯合ニュースは、「米国はB-52戦略爆撃機に続き、再び朝鮮半島に戦略兵器を派遣した。これは朝鮮の核実験と長距離ミサイルの発射に対する、強い警告の信号だ」と報じた。AP通信は15日、「米日は朝鮮の最近の核実験と衛星打ち上げを受け新たな制裁を行うことを発表しており、国連安保理も新たな制裁案を検討している。韓国の国境地帯の緊張がエスカレートし、中国さえも戦友ではなく怒れる隣人のようになりつつある。しかし周囲の批判に関わらず、朝鮮は我が道を行こうとしている」と伝えた。
イタルタス通信は14日、「露外相、半島情勢の悪化で朝鮮を批判」と大した記事の中で、「ラブロフ外相は13日にミュンヘン安保会議において、半島情勢の悪化は朝鮮の指導者の無責任で、完全に受け入れられない行為によって生じたと述べた。しかしラブロフ外相は、この状況下、国連安保理を迂回し朝鮮を一方的に制裁する、非建設的な傾向が見られると釘を刺した。ラブロフ外相は、同地域の軍事配備の強化を、協議により情勢を緩和させる行動の代わりとする意図を批判した」と報じた。
(チャイナネット)
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