また長期間にわたり徹夜をする人は乳がんや前立腺がんに気を付ける必要がある。「日が昇れば働き、日が落ちたら休む」というのは人体が自然環境に適応して形成する生活リズムであり、長期間の徹夜は高級中枢神経に影響を与え、内分泌が乱れて免疫システムに影響を与える。支修益主任は「メディア関係や監督などクリエイティブな職業に従事する人々はしばしば徹夜をする傾向があり、過密スケジュールな仕事は精神的ストレスが大きく、幸福感の低下等各種要素から様々な病気を発症しやすい。また夜勤が必要な医師や看護スタッフも同様だ」と語った。
またパイロットは皮膚がんのリスクが高い。これは英国の国家統計局と衛生 安全管理局が2009年に発表した職業死亡率の調査結果によるものだ。パイロットと乗組員の皮膚がん(特に悪性黒色腫)のリスクが明らかに高くなっている。一部の研究者は宇宙からの放射線が皮膚がんの原因だとしている。
プログラマーや運転手など長時間座っている仕事に従事する場合も各種の癌リスクがあるという。ドイツのレーゲンスブルク大学の専門家の研究では長時間座っていることで癌になる可能性があるとしている。座っている時間が2時間延びるごとに、子宮内膜癌のリスクが10%アップし、腸の癌のリスクが8%アップし、肺がんのリスクも6%アップするという。支修益主任は「IT業界のプログラマーや運転手などの人々は毎日10時間またはそれ以上の時間座り続けている。長期間にわたると、血液循環に不調をきたし、男性の場合は睾丸を圧迫しやすいので、前立腺炎を引き起こし、さらにはもっと深刻な病を発症する場合がある。その他にも長時間座って動かないと胃の消化機能に影響を与え、体内の消化、新陳代謝システムが乱れて、亜健康状態(健康と病気の中間にあたる状態)となり、軽い病も大病となり、各種の癌リスクも高まる」としている。
(人民網日本語版)
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