新華網上海2月16日 2015年の中国経済年報が1月19日に発表された。国家統計局が公表した最新のデータによると、2015年の国内総生産(GDP)成長率は6.9%で、7%程度の初期目標を達成したという。専門家は、2016年は「第13次五カ年規画」のスタートの年にあたり、国内の経済構造調整、モデル転換・アップグレードは現在、「難関を突破する」肝心な時期にあり、改革を全面的に深化させ、発展の新たな動力エネルギーを作り上げるという任務は、依然として極めて困難だとみなしている。
4つの四半期に分けてみると、2015年第1四半期の経済は前年同期比7.0 %増で、第2四半期は7.0%増、第3四半期が6.9%増で、第4四半期が6.8%増だった。全体から見れば、2015年の国民経済は依然として合理的な区間で運行し、経済構造がより合理化し、モデル転換・アップグレードが一層加速して、新興原動力がより蓄積され、人民の暮らしが一層改善されたといえる。
経済構造の最適化・アップグレードは2015年の経済の一大注目点だ。それにはまず、産業構造が引き続き合理化されたこと。その次に、需要構造が一層改善されたこと。3番目として、制造業は困難な状況にあるが、我が国の新興産業、新業態及び新しい商業モデルが今、盛んに発展しつつあることが挙げられる。
「2016年はやはり中国経済にとって困難な1年であり、経済が下押しへ向かう圧力は依然としてたいへん大きいが、経済が下押しへ向かう中で構造調整が展開され、新興産業が台頭する見通しなので、これは積極的な一面でもあるだろう。」との見方を海通証券のチーフエコノミストである李迅雷氏は示している。
平均成長率は6.5%以上、これは今後5年間の中国経済発展のアンダーラインだ。専門家は、このような成長目標を実現させ且つ経済のリバランスを徐々に実現させるには、政策的な支援とその導きが欠かせない。今年について言えば、どんな「方法」がまだ使えるかだ、とみなしている。
スタンダードチャータード銀行(SCB)のチーフエコノミスト、丁爽氏は、金融政策と財政政策の「コンビネーションブロー(combination blow)」は経済を刺激する効力を果たすことができ、マクロ政策が2016年の経済の安定成長を確保するものと見込まれる、とみなしている。
中央銀行は、2016年に穏健な金融政策を引き続き実施することを確定させた。
国家統計局の王保安局長は、「2016年の中国経済が依然として穏やかに成長する見通しであることに対し、我々は自信をもっている」と指摘する。
(新華社より)
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