易居不動産研究院は5日、「2015年住居価格報告書」を発表した。報告書によると、昨年の家賃価格は不動産価格の上昇につれて値上がりし、2015年通年で前年比2.6%値上がりした。家賃価格は今年も引き続き上昇する可能性がある。北京日報が伝えた。
国家統計局が発表した「2015年12月住民消費価格変動情況」に示された家賃価格と不動産購入価格指数の分析によると、家賃価格の値上げ幅は2015年通年で2.6%であったのに対し、不動産購入価格の値上げ幅は0.3%であった。
2012年以降の家賃価格と不動産購入価格の動向は基本的に一致しているが、ある段階から顕著な変動と調整が見られた不動産価格に対し、家賃価格には際立った下落は見られていない。研究者は、「家賃価格は家主の価格設定と関係があるのに対し、不動産価格は不動産企業の価格設定戦略や地価の動向、信用貸付環境などと関係している」と指摘する。2015年第4四半期の不動産市場には大きな回復が見られ、家賃価格の曲線は相対的に穏やかに推移し、不動産購入曲線は顕著に上昇した。この2つの指数は2016年も引き続き上昇すると予測される。
2015年の統計から、住居コストは全体的に安定して推移していくと見られる。構造的な要素から見ると、家賃コストは全体的に上昇傾向にあるが、不動産建設および改装資材、光熱費は横ばいないし値下がりする傾向にある。
研究者は、2016年の住居コストは依然上昇余地があると予測する。「家賃収益の角度から見て、中国の家賃収益率はやや低いものの、家賃は安定的な上昇傾向を維持している。これは不動産需要の高い一部都市では、不動産投資と家賃収入がより合理的になっていくことを意味する」と指摘した。
(人民網日本語版)
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