国家観光局がまとめたデータでは、15年には中国国民のべ1億2千万人が海外旅行に出かけ、3年連続で世界最多だった。国連世界観光機関(UNTWO)が今月18日に発表したデータでは、15年の海外旅行客はのべ11億8千万人に迫り、前年比のべ5千万人(4.4%)増加した。中国は引き続き最も多くの海外旅行客を送り出した国となり、以下、米国と英国が続く。中国人は海外旅行で最も多額の消費をする人々でもあり、2位は米国人、3位は英国人、4位はドイツ人だ。
春節の海外ツアーだけではなく、春節明けに時期をずらしたツアーのオンライン受付も始まっている。
現在、一部の旅行会社が「オフピーク海外旅行がお得」としてキャンペーンを繰り広げており、日本、韓国、東南アジア、米国などが人気を集めている。オフピークツアーの時期は2月中旬から3月末まで。
顧副社長は、「海外旅行の経験が豊富になるにつれて、自分の好きな時に休みを取れる人は春節後に時期をずらしたツアーを選ぶことが多くなっている。旅行市場の周期では、春節明けから清明節(4月4日)の小型連休までの期間は短期的な閑散期に入り、ツアー商品の価格が大幅に値下がりして、(春節で高騰した価格が)普段の価格に戻るのが常だ。春節後に旅行すれば、繁忙期より安いだけでなく、人気の観光地が黒山の人だかりということもなく、よりよい旅行体験ができる」と話す。
日本はこのほど16年の桜前線(桜の開花予想日)を発表した。桜は南から北へ約3カ月かかって花を咲かせていくとみられ、お花見ツアーもすでに販売を開始している。
国内の多くの地域で「晩婚休暇」が取り消しになるため、15年末に駆け込みで結婚した人が多く、春節後の新婚旅行ニーズが高まっている。海外新婚旅行の予約が前年より大幅に増加しており、東南アジア、イタリア、オーストラリア、日本、モルジブ、バリ、韓国、サイパンなどに人気がある。
(人民網日本語版)
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