新華網ウラジオストク1月13日(記者/呉剛)ロシアのプーチン大統領は先日、「NATO(北大西洋条約機構)の東方拡大と欧州での対弾道ミサイル(ABM)システムの配備は、ロシア・西側関係が損害を受けた主な原因だと表明した。
ロシア大統領のホームページは11日、プーチン大統領が先日ドイツ紙「ビルト(Bild)」の取材に応じた際のコメント全文を発表した。プーチン大統領は次のように伝えている。ベルリンの壁の崩壊が欧州の分裂を阻止してはおらず、無形の壁が徐々に東方へ向かって推進していることは、ロシアと西側の相互非難、無理解、及び危機をもたらした根源だといえる。NATOの東方拡大と欧州でのABMシステムの配備は誤りで、目下、ロシア・西側関係が損害を受けた主な原因になっている。
プーチン大統領は、ソビエト連邦解体後、米国は唯一の超大国としての地位を利用してしたい放題にふるまい、その多くの行為が国際法や国連憲章の制約を受けていないと指摘する。
プーチン大統領は次のように表明した。西側による対ロシア制裁の決定は愚かで有害であり、しかもこの決定はウクライナを支持するためではなく、ロシアを抑制するためのものだ。制裁によりロシア経済の外部からの金融市場融資が断ち切られたので、ロシア経済の発展にとって有利ではない。ロシア経済にとって更に不利なことは、国際原油価格の下落で、ロシアの石油・ガス収入は現在大きな赤字になっているが、これもロシアの経済構造の調整と最適化に役立つだろう。
(新華社より)
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