10日付の韓国紙 毎日経済によると、「成層圏の要塞」とも呼ばれる米軍のB-52爆撃機が同日午前6時ごろ、グアムの空軍基地を離陸した。在韓米軍基地のある烏山(オサン)上空を飛行し、同日午後にはグアムに戻った。B-52は、朝鮮が「最も恐れる」武器だ。B-52が搭載可能なAGM86空中発射巡航ミサイルの射程距離は2500キロで、核出力はTNTの換算で17万トン。北緯38度線の南側から平壌の指揮部施設を攻撃することも可能だ。搭載可能な貫通爆弾GBU-57は、地下60メートルのシェルターを攻撃できる。戦争になれば、金正恩氏が隠れるシェルターを攻撃できるという。
ハリス米太平洋軍司令官は10日、飛行について「米本土および同盟国の日本や韓国を防衛するという米国の固い決意を示すものだ」と述べた。
韓国軍の関係者は10日、米国は有事の際に3 4機のB-52を朝鮮半島に派遣し、一度に半径数十キロのエリアを焦土にすることで、「平壌を地図から消す」ことができると述べた。また韓米が朝鮮に圧力をかけるための戦略兵器は、B-52以外にも増え続ける。在日米軍基地の原子力空母「ロナルド レーガン」、潜水艦、F-22ステルス戦闘機、米国本土のB-2ステルス爆撃機が韓国に配備される可能性があるという。韓米は現在、韓国で2月に実施される海上合同演習に、米軍の原子力空母を派遣することを検討している。米カーネギー平和財団のショフ上席研究員は、「長期的に見ると、韓国に終末高高度防衛ミサイル(THAADミサイル)を配備する可能性がある」と述べた。
遼寧社会科学院の呂超研究員は、環球時報に対して、「米国の手法は軍備競争を引き起こし、朝鮮半島の武力衝突の可能性を高める。朝鮮は米国のこのような武器を少しも恐れない。過去の朝鮮に対する似たような脅迫にも効果がなく、北東アジア情勢の緊張を強めるだけだった」と指摘した。
関連記事:
中国側は朝鮮の核問題で各側が緊迫した情勢の繰り返しエスカレートを避けるよう希望 外交部
中国の試験飛行に対するベトナム側の非難は根拠ない 外交部報道官