中国国防部が先月31日に開いた定例記者会見において、楊宇軍報道官は中国が2隻目の空母を独自に設計・建造していることを初めて裏付けた。2隻目の空母が海南省に配備されると海外メディアが予想したことについて、軍事専門家の張軍社氏はインタビューに応じた。要約は下記の通り。
同空母の配備について論じるのは時期尚早だ。海南省の配備は考えられる案だが、直面する脅威、港湾の適応性、全体的な配備状況に基づき総合的に検討しなければならない。
2隻目の空母は中国が独自に設計・建造する国産空母で、中国の総合的な実力が一定の程度に達したことを示す。空母は大国の標準装備であり、国民に誇りを抱かせる。1隻目の「遼寧艦」と比べ、2隻目の空母は艦体の建造、システムの設計のすべてが改善されており、総合性能が向上する。まず大きさは遼寧艦をやや上回り、排水量は5万トン級だ。次に動力システム・電子システム・武器システムという3大システム間の統合性・協調性・融合性がさらに向上し、相互干渉を減らす。これは空母の作戦能力と全体性能を大幅に高める。
張氏は中国が保有すべき空母の数について、次のように述べた。
米国は10万トン級の原子力空母を10隻保有している。隣国のインドは輸入した2隻の空母を保有し、初の国産空母もすでに進水しており、2隻目の国産空母の建造に向けた入札を行っている。2隻目の空母は原子力空母となり、排水量が6万トン級に達する見通しだ。これと比べると、中国は空母の発展で遅れを取っている。中国が必要な空母の数は、国家の経済力と国防の需要の間でバランスを取る必要があるが、2隻では絶対に足りない。中国は面積が広く、1万8000カイリ以上の海岸線を持つ。近海防衛、中国および世界の航路の安全保障のいずれの面から見ても、少なくとも3隻の空母が必要で、5-6隻ならばなおさら良い。
(チャイナネット)
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