新華網上海1月5日 上海社会科学院の世界経済研究所が編纂した『2016年世界経済情勢分析報告』が、このほど上海で発表された。報告は、2016年の世界経済成長は依然として回復力の弱い段階にあり、中国経済の新常態が示す5つの新たな注目点が現在、世界経済に新たな貢献を行いつつあり、中国が依然として世界の経済成長の重要な推進力だと指摘する。
報告書は、2015－2017年の世界経済の成長率がそれぞれ3％、3.24%及び3.43%で、去年と比べていずれもいくらか引き下げられると予測している。
報告書は中国に対して、過去1年間に、中国経済の成長率はいくらか減速したが、依然として横ばいの中高速度域にあり、構造の最適化、原動力の転換が着実に推進されており、経済成長の質や効率が明らかに向上したと指摘する。
報告書は次のように分析している。新常態のもと、中国経済の獲得した初歩的な効果は、次の5つの新たな注目点を示している。産業構造が、工業主導からサービス業主導に引き続き最適化され、サービス業が経済成長を支える重要な力となったこと。内需の構造が一層改善され、消費が経済成長のスタビライザーとなったこと。ハイテク産業の成長率 が全工業のものより速く、経済成長に対する省エネやイノベーションの駆動的役割が次第に現れていること。外資導入の構造最適化や質が明らかに向上し、対外投資がより拡大したこと。そして、雇用に良好な状況が表れ、住民の平均可処分所得が比較的速い成長態勢を維持し、都市部・農村部住民の所得格差が一層縮小したこと。
報告書は、中国は現在経済のモデル転換を能動的に選択し、投資・輸出主導型 に依頼する成長から、ニーズを核心とし、サービス業を重点とし、供給側の改革を基礎とした新型の成長モデルに移行している。この成長パターンの転換は、中国経済の持続可能な発展に影響を及ぼすだけでなく、世界経済の重要な推進力にも影響を及ぼすものとみなしている。
（新華社より）
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