中国科学院成都生物研究所が3日明らかにしたところによりますと、リンを添加することによって干ばつによる矢竹への傷害を軽減できることが分かりました。
矢竹はパンダの主な食べ物です。この矢竹はよく水分を吸い込むため、干ばつによる影響を受けやすく、干ばつの日が多い年にタケノコの生長が悪く、また成長しないことや、竹の葉が落ちる現象もよく発生します。
1974年と1983年に、パンダの生息地では矢竹が広い面積にわたって開花し枯れ死になった現象が発生したため、250頭の野生パンダが死亡しました。2004年、四川省片口保護区では、矢竹が開花し、パンダの食べ物危機をもたらしました。2012年、イギリスの雑誌「自然気候変化」の報告は、中国の秦嶺地区では気候変動のため竹の生長が適しなくなったとしています。
研究プロジェクトチームの劉成剛氏は、「これらの研究結果は、矢竹の干ばつに抵抗する力や生産量、品質の向上にとって指導的意義があるだけでなく、パンダ生息地の保護と竹の生産にも理論的根拠を提供した」と述べました。
(中国国際放送局)
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