烏爾善(ウー・アールシャン)が監督、陳坤(チェン・クン)、黃渤(ホアン・ボー)、舒淇(スー・チー)、Angelababy、夏雨(シャ・ユイ)らが主演を担当した、「鬼吹灯」のリメイク作でありアドベンチャーファンタジー大作「鬼吹灯之尋竜訣」が18日に封切された。封切日から20日午後21時まで3日間の興行収入はすでに5億9千万元(約110億円)を突破、また土曜日には2億3千万元(約43億円)という興行収入で「捉妖記」(邦題:モンスター・ハント)がたたき出した1億8500万元(約34億円)という1日当たりの興行収入記録を塗り替えた。また中国映画の上映初日のオールナイト先行上映史上最高興行収入870万元(約1億6千万円)、正月期における公開初日の最高興行記録1億7千万元(約32億円)、国産3D映画の1日当たりの興行収入最高記録2億3千万元(約43億円)を獲得した。重慶時報が伝えた。
興行収入トップへの期待がかかる「尋竜訣」
現在、中国映画市場で上映される映画のうち、興行収入の最高記録は許誠毅(ロマン・ヒュイ)監督の「捉妖記」で、今夏に24億265万元(約450億円)という最高額をたたき出した。この数字は業界内の大勢の人から水増し疑惑が向けられてはいるものの、同映画の興行収入記録は紛れもない事実である。しかしたった半年後にこの記録が破られる可能性が出てきた。公開初日から3日間における「尋竜訣」の凄まじい勢いを見るに、最高記録を塗り替える可能性が極めて高い。
「捉妖記」の公開初日の興行収入は1億6810万元(約19億9734万円)、これに対し「尋竜訣」は1億6840万元(約19億9790万円)で少ししか上回っていない。しかし公開初日に加え公開した週の週末を入れると、「捉妖記」は5億3450万元(約94億円)、「尋竜訣」は6億元(約112億円)近くにのぼる。また口コミの拡散においては「尋竜訣」の口コミのほうが好評である。「捉妖記」より好スタートを切り、(実際、国産映画における最高のスタートである)、「尋竜訣」はさらに大きな潜在能力を秘めている。何といっても元になった書籍「鬼吹灯」は膨大なファンを獲得しているが、「捉妖記」にはこの優位性が全くない。映画のテーマとしては、「尋竜訣」は幅広い観客層であるのに対して「捉妖記」は比較的低年齢層向きで、若者層に合っているということから夏期映画期間に封切された。