【新華社北京12月15日】この2週間の交渉を通じて、パリ気候変動会議は12日夜、地球温暖化対策の新枠組みとなる「パリ協定」を採択した。2020年以降の気候変動対策の関連行動を策定した。気候変動対策という重大で緊迫した世界的な試練に対し、各国の出席者は「ゼロサムゲーム」の狭隘な思考を捨て去り、しかるべき団結と役割を体現した。
29条の内容を含む『パリ気候協定』に基づき、各国の関係者は、 「自主的に貢献する」形式で気候変動対策の関連行動に参加する。先進国は引き続き排出削減に率先して取り組み、発展途上国への資金、技術及び能力建設へのサポートを強化し、発展途上国の排出緩和及び気候変動への適応を支援する。
協定は改善と着実な実行が待たれるが、各国の利益と世界の利益のバランスを体現したことに疑いの余地はない。中国の解振華気候変動事務特別代表は「各締約国は重要なこのときに、本国の人民に対し有益で、子孫と後世の人々の責任を負い、全世界の持続的な発展を促進する正しい選択を行いました。」と述べた。
最大の発展途上国である中国は一貫して世界的な気候変化対策事業に積極的に参加してきた。中国は生態文明建設とグリーン循環・低炭素の発展を大いに推進するだけでなく、気候変動対策を国の中長期的な発展計画に融合させ、国際的な責任をより自発的に引き受け、国際的な対話に積極的に参与し、発展途上国の気候変動対策を支援してきた。
『パリ気候協定』が合意に達したことで、多国間主義の世界的な試練に対応する意義が明らかになった。気候変動対策への世界的な努力は、国際社会に向けてグローバルガバナンスを強化し、テロリズム、エネルギーの安全性、食の安全性、自然災害、大規模な伝染病などの世界的な試練に対応するものでもあり、人類の運命共同体の建設にとって重要な啓示になる。
『パリ気候協定』は終点ではなく、グローバルガバナンスを改善する一つの新しい起点になる。
(新華網日本語)
当社サイトのコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
推薦記事:
「黄金の街」が「黄金の瞬間」を迎え――アフリカの指導者が習近平主席の中国・アフリカ協力フォーラムサミットでの式辞を高く評価