【新華社南京12月8日】7日から、計10回の長編ドキュメンタリー番組『外国人の目に映る南京大虐殺』が中央テレビ科学教育チャンネル及び江蘇衛視で同時に放送される。この番組は、南京大虐殺を目撃し、自ら体験し、探求し、大きな災難に巻き込まれた外国人の視点から表現した初の作品になる。制作・撮影スタッフがジョン・マギー氏などの外国人の大虐殺目撃者の子孫と外国の収蔵機関を尋ねて回り、大量の貴重な史料を探し出し、その中の一部は初めて公開するのだ。
紹介されたことによると『外国人の目に映る南京大虐殺』は当時、南京に残った西側の目撃者で、日本の戦争責任を反省した元中国侵略日本軍の老兵と歴史の真相を積極的に探し求める日本の一般市民及び歴史学者を第一の視点に据えている。当面のことを切り口に、多くの当事者が記録した大量のオリジナル材料と文献資料を用いて歴史を再現し、真相を明らかにしている。創作チームは7つの制作・撮影クルーに分かれて米国、日本、ドイツ、デンマークなどで撮影を行った。取材対象は、当時の南京安全区国際委員会のジョン・ラベ委員長の孫、江南コンクリート工場で難民を保護したシンドバーグ氏の実弟と姪、米国人牧師であったジョン・マギー氏の息子、南京大学のベイテス教授の子女及び南京大学鼓楼医院の医師、ロバート・ウィルソン氏の子女など西側諸国の目撃者とその子孫を含む。
「西側諸国の目撃者の視点で描くことは、南京大虐殺を題材にしたドキュメンタリー作品としては初の試みになる。これまで南京大虐殺を題材にしたドキュメンタリー作品は、全景の描写が多く、事件そのものをクローズアップしていた。この作品は、外国籍目撃者の人生のさまざまなシーンを回顧し、南京大虐殺を再び検証し、客観性を際立たせ、歴史の真実を反対側から証明している。」江蘇省社会科学院、歴史研究所の王衛星所長はこう語る。
創作チームはまた、ハーバード大学燕京図書館、エール大学神学院図書館、米国国立公文書館、ドイツ外務省資料館、横浜にある日本・横浜の新聞博物館及びデンマークのオーフス市州立図書館で、大量の貴重な資料を検索して撮影した。その一部が初めて公開される。同作品の曹海濵総監督によると、制作・撮影クループは日本で、元中国侵略日本軍老兵の東史郎氏に同行し、10年間にわたり各地で探索し、撮影した証拠と歴史の真相を追求した95点のビデオテープを発見した。「日本人記者が以前に保存したビデオテープで、すべて無償で我々に提供してくれた。東史郎氏が亡くなり、これらの資料も極めて貴重なものになっている。」と曹海濵総監督は説明した。
(新華網日本語)
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