二十四節気のひとつ「大雪」が、今年は12月7日午後6時53分に訪れる。この時期になると、天気はますます寒くなる。「小雪」と違い、「大雪」に必ず大雪が降るとは限らない。中国北方の各地では、大雪が過ぎると、降水量が軒並み減少する傾向がある。人民日報海外版が報じた。
〇雪景色を愛で、夜明けまで夜食を楽しむ
大雪の頃、全国各地では、氷や雪景色を観賞する多くの姿が見られる。降雪後晴れると、大地や山河は、豪華絢爛な建物のようにそびえ立ち、その眺めは極めて味わい深い。
大雪の時節は、昼が短く夜が長い。よって、昔は、仕事場や家庭でさまざまな手仕事を行い、長い夜を過ごした。これは、俗に「夜なべ」と言われる。紡織、刺繡、染め物などの手作業は、深夜に及ぶため、食事を用意する必要がある。そこで、「夜にご飯をこしらえる」「夜食」の習慣が生まれた。このような需要に対応するため、さまざまな軽食を売る屋台が、「夜市(ナイトマーケット)」を開いた。午前5時までオープンしている夜市は、活気に満ちている。
〇大根団子に舌鼓を打つ午後のお茶
大雪の頃、南京の人々は大根をたくさん食べる。大根を原料とする大根団子は、昔から、古都・南京一帯の名物料理だ。とてもユニークで美味しいこの軽食は、老人たちが大好きな口当たりの良い点心(おやつ)でもある。
現在、さまざまな点心やファストフードが出回っているが、「金陵軽食」の魅力は今もなお健在で、地元色豊かな大根団子のすがすがしい風味も、酔い覚ましにうってつけだ。
〇庶民の大好物「肉の塩漬けと青野菜の辛みそ和え」
小雪に野菜を漬けこみ、大雪には肉を漬けこむ。大雪の頃、南京など南方の多くの家庭では、肉を漬けこむ。豚の頭を買ってきて、塩を刷りこみ、花椒、八角、香精などの香辛料を加える。それを陰干しして、食べる時に強火にかける。肉汁が沸騰しはじめたら、とろ火にしてじっくり煮込む。骨が食べられるくらいに柔らかくなると、しょっぱい中にもさっぱりした風味があり、ひときわ香ばしい香りが鼻を突き、美味この上ない。この豚の頭を適当に切り、青菜と合わせ、辛みそを加えると、褐色の肉・青々した野菜・赤い辛みそがマッチした絶妙の一品が完成する。
(人民網日本語版)
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