【新華社アディスアベバ12月2日】「アフリカは現在工業化の初期段階にあるが、中国はすでに工業化分野で豊富な経験を積んでいるので、中国の発展の経験はアフリカ諸国が充分に参考にする価値があり、中国とアフリカが協力を行うには、タイミング的にぴったりでしょう。」とムウェンチャ・アフリカ連合(AU)副委員長は新華社記者の特別インタビューに応じた際に語った。
ムウェンチャ副委員長は次のように語った。ここ近年、アフリカと中国の上層部の相互訪問は絶え間なく、AU委員会のズマ委員長や彼本人も中国を相次いで訪問した。双方の経済貿易分野での発展の勢いはさらに凄まじい。15年前、アフリカと中国の貿易額は100億ドルに及ばなかったが、今ではアフリカと中国の貿易額はすでに2000億ドルを突破している。
ムウェンチャ副委員長はまた次のように語った。中国はすでにアフリカ最大の貿易パートナーとなっている。昨年5月、中国国務院の李克強総理がAU本部を訪問した際、双方は高速鉄道や高速道路、地域航空の三大ネットワーク及びインフラの工業化(三網一化)の分野における協力展開を承認し、また、アフリカと中国の双方が農業の発展やアフリカ大陸の貧困解消への援助といった方面の協力を強化することで同意した。
ムウェンチャ副委員長は更に次のように語った。中国国内の労働コストの上昇に伴い、一部の労働集約型の産業は、コストで更に優位性を備えた地域に必然的に移動させる必要がある。アフリカは人口が多く、労働力資源が豊富で、また市場の潜在力は莫大であるので、中国の労働集約型製造業の受け入れに非常に適している。この方面では中国の一部の民営企業がすでに試行を始めている。
ムウェンチャ副委員長は、農業はアフリカ発展の基礎だといえる。多くのアフリカ諸国では、農業は依然として経済の支柱であり、中国とアフリカ諸国の農業分野における協力は、アフリカにとってその意義が重大だ。中国によるアフリカ諸国での多くの農業技術モデルセンターの設立や農業水利施設の建設は、アフリカの農業発展に大きな推進的役割を果たしていると語った。
ムウェンチャ副委員長は、次のように見なしている。中国・アフリカ協力フォーラムは中国・アフリカが交流と協力を展開する重要なプラットフォームだ。中国・アフリカ協力フォーラムのアフリカ大陸での初開催にあたり、AUもフォーラムのために積極的に準備をしているところで、ヨハネスブルグサミットを中国・アフリカの実務的協力を更に高める大舞台とさせるよう努めていく。
(新華網日本語)
当社サイトのコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
推薦記事: