シンガポールを公式訪問中の中国の習近平国家主席は7日、リー・シェンロン首相と会談を行い、双方は今後、協力を更に強化していくことで意見が一致しました。
席上、習主席は「中国とシンガポールは特別な友達とパートナーである。両国国交樹立25年を振りかえてみると、双方は戦略的計画、時代と共に発展、開拓刷新を堅持してきたことにより、両国関係は良好な発展を保っている。訪問期間中、トニー・タン大統領やリー・シェンロン首相と、両国関係を、全方位で協力的なパートナーシップに位置づけることで意見が一致した。未来に着眼して、双方は政治分野において相互信頼を深め、ハイレベル層のリーダシップを強化し、実務的な協力を強め、互恵共栄と共同発展を実現させていくよう希望する」と述べました。
習主席はまた「中国とASEAN(東南アジア諸国連合)の関係発展は重要なチャンスに恵まれている。中国はASEANの各国と戦略的な対話を強化し、各分野において確実な協力を深化させていきたい。シンガポールは、今年8月から中国・ASEAN(東南アジア諸国連合)関係のコーディネートを務めることで、中国はシンガポールが主導する諸活動を支持していく。シンガポールは、ASEANを導いて中国と共に、双方の指導者が打ち出した諸提案を実施し、共に南海の平和と安定の維持に努力し、中国・ASEANの戦略的なパートナー関係の安定した発展を推進していくことができると信じている」と述べました。
これに対して、リー・シェンロン首相は「シンガポールは一貫として中国の発展を世界と地域の積極的な要素として見ている。習主席のシンガポール訪問中、両国関係を、全方位で協力的なパートナーシップに位置づけ、両国間の自由貿易協定(FTA)のレベルアップについて交渉を開始し、一連の協力協議に調印することは、シンガポールが中国の発展を楽観視していることを示している」と述べました。
会談後、習主席とリー・シェンロン首相は共に、両国の貿易、「一帯一路」(陸と海のシルクロード)建設、都市管理、教育などの分野における協力協議の調印式に立ち会いました。
(中国国際放送局)
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