ビッグデータの分析会社であるビッグリンクはこのほど、今年7月から9月の中国人観光客の「口コミ」情報を分析して、中国人が好きな日本商品ベスト10を発表した。
第1位には化粧品の「雪肌精」が選ばれた。中国で老舗ブランドとして名が通っていることのほか、日本製という品質の良さや姉妹ブランドの「雪肌粋」が一部のコンビニでも売られていることが、訪日中国人の間で高く評価されているようだ。
第2位は「サンテFX」。目薬は爆買い商品としての人気が高く、20位までに5つの商品がランクインしている。中国では目薬は眼科で処方されるものであり、薬局などではあまり売られていない。また売られていたとしても、日本のようにドライアイ用、花粉症用、薬用、コンタクト用などと分けられていない。その種類の豊富さが日本での目薬人気につながっていると見られている。
第3位には「龍角散ダイレクト」が入った。中国製のタバコの葉やフィルターの質がよくなく、そのために起こる喉の不快感を解消するために購入されているようだ。また同ブランドは、中国のインターネット上にあるほとんどの医薬品の紹介コーナーで取り上げられており、その知名度の高さも人気の理由と考えられている。
第5位と第6位には「夜おそいご飯でもDIET」と「山本漢方製薬の大麦若葉」が入った。いずれもダイエットに効果があるとされる健康食品である。中国では健康食品やサプリメントの代理購入がはやっているが、日本で直接買えばもっと安いと思われているようだ。滞在先のホテルへの配送サービスも人気を押し上げていると見られる。
7位の「熱さまシート」と10位の「ANESSA SPF50+」は夏の季節商品として人気が高かった。「熱さまシート」は発熱時だけでなく、暑い日に体温を下げる効果が口コミで広がったとされる。
訪日中国人の人気土産として、かつて「4種の神器」といわれた温水洗浄便座、炊飯器、保温ボトル、セラミック包丁の中では、唯一保温ボトルだけが第8位に入った。値段が手ごろで、自分用としてもプレゼント用としても使えることが人気の理由のようだ。
9位には「無印良品」が入った。中国でも展開しているブランドのため知名度が高かった。日本でしか販売されていないアイテムや、日本で買う方が安いアイテムなどに人気が集まった。
(チャイナネット)
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