▽中国人はなぜ商用航空機市場で一定の席を占めようとするのか?
試算によると、今後20年間で世界の民用航空機市場の規模は8700億ドル(1ドルは約120.5円)に達するという。だがボーイングとエアバスがこの市場のシェアの大半をしっかりと押さえている。こうした状況の市場の中で一定の席を占めようとするなら、国際航空大手と白兵戦を繰り広げなくてはならない。戦いは実は設計図の段階から始まっている。
同公司の呉光輝C919総設計士は、「技術的な点からいえば、(C919は)完全に新しく設計された航空機であり、燃油の消費についていえば、既存の航空機より消費を13~15%削減し、抵抗力も3%低下させた。こうした状況の中で、航空会社がわれわれの開発したこの航空機を利用することには多くのメリットがある。乗客はこの飛行機に乗れば、より静かで快適に過ごすことができる」と説明する。