2015年10月26日、今日早報によると、中国北京への観光ツアーに参加した浙江省在住の男性(73歳)が故宮見学中に1人はぐれてしまい、隣接する天津市で5日後に保護されるというトラブルがあった。
男性は今月12日から6日間の日程で地元の旅行社が企画したツアーに参加し、13日に故宮を見学。道に迷って救助を求めようにも自分の名前以外の文字が書けず、普通話(標準語)でのコミュニケーションは困難、携帯電話も持っていないという状況で、歩き続けた先にたどり着いたのが天津の派出所だった。身分証明書をガイドに預けていた関係で宿を取ることもままならず、男性の家族は「もし自分で持っていたとしても手続きの仕方が分からなかっただろう」と話している。
旅行会社の責任者は「男性を見失ったと気付いた後、すぐに動いた」として自らも北京に駆け付け、観光地や派出所など方々を回ったと説明。また、「はぐれたら動き回らず、その場で待つか、ガイドに電話で連絡するよう出発前にお願いしていた」とも話し、一連の対応に非はなかったとの考えを示しているが、賠償金などをめぐって双方に意見の食い違いが生じている。
近年、中国では観光客が当事者となるトラブルがたびたび報じられており、今回の問題に対してネットユーザーの間からは男性を1人で参加させた家族を含め、双方の責任を問う声や、男性の無事を喜ぶコメントなどさまざまな意見が寄せられている。
(新華網日本語)
本記事はRecord Chinaに権限を授けられて掲載したもので、記事内容は筆者個人の観点だけを代表します。著作権はRecord Chinaと新華綱日本語に帰属しています。転載する際に出所を明示してください。
関連記事: